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第3回 加藤高正 
HALFPIPE CAMP in KANBAYASHI SNOW PARK

report: AKTAKA

今年で第3回目をい向かえた加藤高正HALFPIPE CAMP in KANBAYASHI SNOW PARK。パイプ初心者でもウエルカムのこのキャンプは、高正ヘッド・コーチのディレクティング・プログラミングも冴えて、毎年大感動を生むキャンプである。今回もたくさんの人を上達させて大成功だ。今年のキャンプ・レポートはdmkで一番熱い男とも言われる青木宴会部長が担当。様々なハプニングがあったようだが、笑いと感動のレポートをお届けしてくれた。

オレンジ色のランプに照らされながら高速を飛ばしてくる人、バスの中でビールを飲み過ぎてて強引にオシッコ停車させながらも向かう人、遥か遠くから東北・長野新幹線を乗り継いで来る人、轢かれた動物を見事なハンドルさばきでかわしながら(ちょっと踏んだか?)国道・県道を激走する人。彼等はみなそれぞれの想いを抱きながら一つの場所を目指していた。

場所は上林スノーボードパーク。言わずと知れた長野オリンピック・ハーフパイプの舞台。ここを目指す目的は一つ。そう、今日は加藤高正ハーフパイプキャンプが開催される日だったのだ!!

いやぁ〜待ってました待ってました!ついにやってきたよ、この日が!(ヒャッホーッ!) もうオレなんかさ、この日のために気合入れて先週からハーフパイプ猛特訓(遅すぎ?)してきたわけよ。なもんだから、もう出発前から気持ちはクラウチングスタートよ。血が目にしみるくらいおでこズリズリしながらまだかまだかとこの日が来るのを待ってたってわけ。多少の睡眠不足なんてへのカッパ(表現古すぎ)。先走る気持ちに引っ張られながらゲレンデ目指して車かっ飛ばしてきちゃったってわけ。

えぇ、落ち着いてレポートしましょ。

ゲレンデ駐車場に着いたのは8時前。受付開始の8時半にはちょっと早かったがみんな続々とレストハウスに集まってきた。「おはよー!」「ひっさしぶりー!」「がんばろーねー!」
顔見知り同士の挨拶がまだ営業が始まっていないレストハウスに活気を与えていた。そんなキャンパーの声にコーチ陣もストレッチをしながら準備を急いでいる。

受付を済ませチケットを受け取った人からフリーランをしにレストハウスを飛び出して行く。中にはオシッコだー!ウ●チだー!トイレー、トイレどごぉ〜!と騒いでいる人も。まぁ朝だから仕方ない。「しっかり出して高く飛べるように軽くなってきなさい」と心の中でつぶやいてみた。

集合時間になりキャンパーがゲレンデの上から降って来るようにパイプ下に集まって来る。まずは今回のヘッドコーチを務める加藤高正コーチの挨拶から始まり、小島敬雄(コジロー)コーチ、小川竜司コーチ、関口強生(セッキー)コーチ、天辰宣和(王子)コーチの5人の挨拶と今回のキャンプに対する各コーチの熱い想いが語られた。

そしてその中に一人だけ異様に黒光りしているクリプトン(マツモトワックス)の伊藤さんを発見!伊藤さんは超多忙の中、キャンパーの板をチューン(なんと無料!)するためにわざわざ時間を割いてやってきてくれました。伊藤さんには毎年のことながら本当に感謝感謝です。

「それじゃー、スタート!」高正コーチの声に、キャンパーが弾け飛ぶように動き出した。天気は曇り。気温も低くパイプはかなりアイシーになっていたが、今回もグッドシェイプ。パイプ上に着いた人からどんどんドロップインしていく。

ガガガガガーーーーッ、ゴゴゴゴゴゴーーーッ。すさまじい音を立てながら滑り降りてきた。おぉーかなりアイシーだなぁ。ほいじゃ少し緩むまで茶でもしばくべ…なんて思いながらテントの中で一休みしようと思っていたら「滑らないの?」って誰かが(アヤヤ?)が声をかけてくれた。そうだ!オレもキャンパーだったんだ。今回のレポートを頼まれていて、ビデオや写真を撮らねば!って思ってたので、気合入れ入れだったにもかかわらず、現場に着いてからはすっかり滑るのを忘れてしまっていた。言われた瞬間、貧乏根性丸出しの「元取らなきゃ!」魂に火がついた。メラメラと燃え上がる貧乏魂のままパイプにドロップイーン!ガリガリーッ、ガツン、ズドーン・・・・・凄まじい音をたてながら壁に激突、マクられて脇腹をリップに強打、板をひっかけてパイプに水泳飛び込み。当り稽古でもしてんのか?って思われるくらいやたらとパイプに体当たりかましまくってしまいました。こういうのを空回りとでも言うのでしょう。(反省)

そんなオレを尻目に、パイプ経験者はどんどんパイプに入り形や硬さに慣れながら徐々に高さを出し始めていた。滑り終わると下にいるコーチ陣が声をかけ、一人一人に丁寧にアドバイスを送ってくれる。パイプ初心者にはセッキーこと関口コーチが丁寧にコーチング。パイプの入り方やパイプでの身体の使い方、ライン取りなどを分かりやすく解説していた。お昼前頃には未経験者もパイプに入り始めたが、ここでも一人一人の滑りをじっくり見ながら関口コーチが丁寧にアドバイス。そう言えばこのキャンプはクラス分けがほとんどされていない。分かれているのは初日の午前中だけ。しかもパイプ経験者と未経験者に別れるだけなので、キャンパーは自分のお気に入りのコーチに教えを請うことができるというのもこのキャンプの特徴である。誰を選ぶかはアナタ次第。どんな理由でコーチを選んでもOK!もちろん毎回聞く人を替えてもOKなのです!

そんなこんなでみんながパイプに慣れ始めた頃にはもうお昼。やっぱ集中してると時間経つのが早いもんだね。あっと言う間に3時間弱が過ぎてしまった。

「お昼だよ!」の言葉を聞いた途端、それまで何ともなかったはずなのに、突然ギュルギュルギュルーッと腹が鳴り出し猛烈な空腹感に襲われた。今回もお約束の昼食券付き。もちろん2日分。いやぁ〜、これホント助かるんだよなぁ。というか、なんかちょっぴり得した気分。他のキャンパーがテーブルに持ち帰る物をチラチラと見ながら、何食べるべぇ〜って考えるのがまた楽しかったりする。

昼食を済ませ、午後の部がスタート!最初は少し雪が降っていたが、後半はキャンパーのパワーに圧倒されてか雪が止み、太陽まで顔を見せ始めた。こうなるとパイプも少し緩み始め、ガリガリだったパイプもかなり滑りやすくなってきた。未経験者チームも少し恐怖心が薄れたのか、どんどんパイプに入っていい滑りを見せ始めている。経験者チームも午前中のうっぷんを晴らすかのように高さを出し始め、エアーターンをする人が一気に増えてきた。

むむむ、負けられん。よっしゃぁ〜、オレもやったるでぇ〜!またまた気合入れまくりでパイプに向かった。ウォリャー、ドロップインだぁー!バックサイド〜フロントサイド〜そしてまたバックサイド〜そしてここでグラブなんかかましちゃえ!!なんて色気を出した瞬間だった。ガツンという鈍い音と共にリップに大きく弾かれてしまった。ヤバッ!と思った瞬間、体は既にボトムに向かって落下していた。昔の思い出を回想する間もなくケツにズドーンという激痛が走った。と共に、肛●括約筋が緩んで何か漏れているような感じが…。暫く動けなかったが、なんとかゴーグルと帽子をわしづかみにして、しゃがんだまま下まで降りた。2〜3分後、少しは痛みが治まったものの、な〜んかケツに嫌な感覚が残っていたので急いでレストハウスのトイレにダーシュッ!

おうっ、おうっ、おうっ。アザラシのようなうめき声を出しながらトイレに駆け込んだ。バタンッ、ジーッ、シャッ、カランカランカラン、ガサガサガサガサ・・(只今確認中)・・セーーーーーーーーフッ!便器を目の前に両手を左右に広げて低い声で唸ってしまった。何度も何度も拭いた紙を確認したが漏れた形跡はなかった。あぁよかった、いいオヤジがウン●漏らすなんて人に知られなくてもかなりショックだったし、もし漏れていたらどうやってバレないように洗おうかと頭フル回転させながら考えていただけに本当に救われた気がした。不謹慎ながら、こんな時だけ紙に、いや、神に感謝するのであった。(合掌)

ゲレンデに戻った頃にちょうど初日終了の合図。みんなちょっと疲れた感じでパイプを後にし宿に向かった。その頃、クリプトンの伊藤さんはみんなの板を必死でクリーニング&ワクシング。ワクシングしてもらった直後にレールに入るという伊藤さんの涙を誘うような人もいたが、とにかく伊藤さんにワックスしてもらった後の板はやたらと滑ったらしい。伊藤さん本当にご苦労さまでした。

今回の宿もせきや旅館。ここのお風呂は天然温泉。疲れた体にはやっぱ温泉でしょ♪ってことでみんなで温泉に入って汗を流す。S、M、L、規格外などが入り乱れる中、湯船の中で自己紹介や今日のパイプのことなどで盛り上がりとても賑やかだった。

夕飯はちょっと微妙な感じのメニューではあったが、とりあえず鍋のうどんでなんとかごまかしておこう。だってその後はいよいよ例のヤツですから、例の・・・・8時に再集合という事で夕飯を食べ終えた人から席を後にした。

一眠りして起きたのが8時ちょっと前。「8時だよ。全員集合!」なんて、その日にいかりや長介さんが亡くなったことも知らず、ノリノリで座敷にのりこんでいったのであった。

そしていよいよやってきました!恒例のパーティータイム!毎年ながら超x3盛り上がるこのパーティー。コーチの「お疲れさまでした、カンパーイ!」でパーティースタート!各コーチが色々な席を回りお酒を飲み交わしながらキャンパーたちと会話を弾ませていた。みんなきっとコーチ陣を身近に感じたことだろう。そして飲み会も盛り上がりのピークを迎えた頃、ついにやってきましたプレゼントターイム!

これは今回のキャンプをサポートしてくれているスポンサーさんやコーチ陣からキャンパーのみんなへの感謝の気持ちってことなのだけど、その量や物のスゴサに圧倒された人も多かったハズ。今回のプレゼントもスゴかった!Tシャツ、パーカー、セカンドレイヤー、ソックス、ステッカー、ワックス、ビデオ、ヒップバッグ、キャップ、ニット帽、玄関マット?、その他アクセサリーなどがバンバン飛び交っていた。(まだまだあったけど多すぎて忘れた)しかも1人に2回も当たるっていうのがスゴイ!だってこのキャンプ50人でしょ。それが2回なんだから…
しかーし!これだけじゃないのよね。ここからがさらにスゴイ!なんと3回目があるのだ!しかもこの3回目がマジでヤバイ、ヤバ過ぎる!このキャンプ赤字じゃない?って思うくらいの商品がでてくるのだ!
まずはLOCAL のウェア上下セットから始まって、SP-DESIGN のウェア上下セットとジャケットでしょ、そしてFLUX のビンディング、SCOOTER のボード、SMITH のゴーグル、ZEALのゴーグルとサングラス、その他にもコーチ陣の私物等がたくさん。しかも1つだけじゃないからまたスゴイ。まぁあんまり言うと来年のライバルが増えちゃうのでバラすのはこの辺にしときましょ。(笑)

そんなこんなで、パーティーも終わり皆たくさんのプレゼントを手に抱えながら部屋に帰って行ったのでした。超高額商品をゲットできた人おめでとう!


キャンプ2日目、この日は朝から天気が良い!パイプのシェイプが更に良い!それもそのハズ。実は昨日のキャンプ終了後にちゃんと整備が入っていたのだ。しかもパイプドラゴンでしっかりリシェイプ。こんなにいいシェイプのパイプを貸し切ってのキャンプ、なんだか贅沢な気がしてきた。

朝こそ多少硬かったパイプも3本目くらいになると程よく緩み、ひじょうに飛び易いパイプになっていた。このシェイプにコーチ陣も満足そうで、キューティーハニーの曲でノリノリになりながら高正コーチ、小川コーチ、天辰コーチはお手本とばかりにハイエアーを連発してキャンパーを刺激していく。それに応えるようにキャンパーもプッシュしながら自分の限界を押し上げていった。

「そういえば、初めてパイプ入った人って誰?」そんなことをふと思ったのは、みんなのレベルが上がっていて、この頃になると誰がパイプ初めてだったのかわからないくらいになっていたからである。やっぱ金払って行くキャンプって違うわぁ〜とつくづく思う瞬間であった。

気付いたことがもう1つあった。コーチ陣が示し合わせたのか、それともキャンパーの滑りが自然とそうさせたのか分からないが、その人にとって少しでも良い滑りができた時にはコーチが拍手でその滑りを褒め称えてくれていたのである。しかも手の空いているコーチもいっしょに拍手してくれていた。なんかこういうのって嬉しいしヤル気もでるよね。そんなちょっとした気遣いがとても温かく感じられた。

午前の部を終え、キャンプ最後の食事をしにみんなレストハウスへ向かった。朝は飲み過ぎ、寝不足でちょっと疲れていたキャンパーもこの頃になるとみんな元気な顔に戻っていた。

各々昼食を終え、いよいよ最後のセッションに向かう。天気の方はどうやら午後も晴れらしい。気温が上がらないせいかパイプは緩みすぎていない。更にお昼に圧雪車がボトムを圧雪してくれたお陰で、パイプは良いコンディションを維持したままだった。

みんな気合を入れ直して最後の闘いに向かった。残り僅かな時間ではあったが、最後の最後まで自分をプッシュしてパイプと闘っていた。

キャンパーの上達ぶりには本当に驚かされた。2日目早々からキャンプの成果を見せ始めていたが、午後になってその成果が更にハッキリと表れてきた。初日はリップの半分も上がってなかった人が、今は8割くらいのところまで、時にはノーズがちょっと顔を出すところまで上がってきてる。エアーターンができるようになっている人の割合も確実に増えた。エアーターンができていた人はさらに高さがでるようになっている。初めて入った人も、もう遠慮せずに堂々と入れるでしょ?っていう位のレベルにまで達していた。みんなスゴイ上達ぶりだった。レポート、レポートって言いながらちょっとサボッていたオレは遅れをとった気がした。

そしてこれまた恒例のラストラン。キャンパー全員が一人ずつパイプに入ってキャンプの成果を発表するというもの。MC セッキー&コジローのコンビが場を盛り上げてくれる中、みんなが最後のランを行った。緊張してうまくできなかった人、リラックスしてうまく滑れた人、実力以上のものが出せた人、いろいろいたと思うけど、みんなに見られながら滑るっての言うのは良い経験になったとことだろう。
そして最後にコーチ陣のラストラン。天辰コーチ、小川コーチ、高正コーチの順に見事なライディングを見せてくれた。その勇姿はきっと皆の目にも焼きついたことであろう。

最後にコーチ陣、スタッフからの挨拶でキャンプ終了。終了後もコーチやキャンプで知り合えた仲間同士での記念撮影や連絡先の交換などが暫く続いていた。こういうのをきっかけにボード仲間を増やしていけるっていうのもキャンプの魅力の一つだよね。


ゲレンデから直接帰る人は駐車場でみんなにお別れの挨拶。バイバーイ!という声があちこちで聞こえる中、ゲレンデとの別れが惜しかったんだろうか、駐車場脇の木に車で熱いキスをして帰る人もいた。(ラジエター大丈夫だった?)それ以外の人達は一旦宿に戻り、温泉で汗を流してから最後のお別れをして上林を後にしていった。


今回は天気に恵まれ、良いパイプコンディションの中で思い切って滑れて本当に楽しかった。自分もレベルアップできたと感じているし、みんながレベルアップしているのも凄く良くわかるキャンプだった。来年以降もずっとこのキャンプを開催し続けて欲しいと思う。

キャンプ終了後、パイプを後にするみんなの背中がとてもたくましく見えたのは、決してメシを食い過ぎて太ったからではないだろう。

そうそう、キャンプ終了後のお風呂でモウコハンができてないのを確認してくれたみなさんありがとう。オレのおケツはどうやら無事みたいです。やっててよかったCCCプロテクター。

協賛:SCOOTER、SP-DESIGN、DEELUXE、ZEAL Optics、SPINY、O'NEILL、GRAIL、FLUX、SMITH、MATSUMOTO WAX

●みんなの写真は以下のページで
http://www.yukinchu.com/dmk/2004hp.swf